本のクソ虫野郎

  ~気に入った本・映画の記録と雑記~
Posted by ↑野

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歴史は繰り返すの本質

ふと思ったのですが、よく「歴史は繰り返す」という言葉が言われた時に、「人間は愚かで学ばない生き物だから失敗を繰り返す」的な意味で使われたりもしますが、これは考えてみれば、同じ過ちを繰り返しているわけではないのではないか、と思いました。

例えば人は戦争を繰り返しますが、それは、かつての戦争から何も教訓を学ばなかったから戦争を何度もするわけではなく、また、実際に経験した世代がいずれ死に絶えて、後続の世代に伝えられなかったり、教訓が風化してしまったからではなく、そもそもほとんどの出来事は、表面的には似たようなものであっても、それ自体に固有の条件や状況があり、それらから真摯に学び反省したところで、大して類似の事柄に役に立たないケースが多いのではないかということです。

つまり、「戦争」と一口に言っても、ある戦争は一部の利害関係者の策謀によって起こされたでしょうし、またある戦争は、民族が生き残るには不可避的であった場合もあるかもしれません、単なる暇つぶしに行われたゲームとしての戦争もあったかもしれません。それらを一括りにして「なぜ戦争を繰り返すのか?」と言われてもそれは「それぞれ違う状況・理由・過程があって、以前の教訓が生かせないから」となるのではないかと。

もちろん戦争に限らず、同じ失敗を繰り返しているように見える事も、実は「同じように見えて同じでない事を失敗し続けている」のかもしれません。

そう考えると、世間的によく言われる「反省」ということの重要性は、世に言われている程は実は重要ではないかもしれません。いや、重要であるとしても、反省する前に、「以前失敗した時との相違点」がないかどうかもちゃんと吟味して、反省が反省として本当に生かせるのかどうかの綿密な分析が必要かもしれません。

そう考えると、「人は歴史を繰り返す」は当たり前のことでもあり、実は厳密には繰り返していないとも言えるのかもしれません。

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