本のクソ虫野郎

  ~気に入った本・映画の記録と雑記~
Posted by ↑野

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夜と霧 / それでも人生にイエスと言う


夜と霧―ドイツ強制収容所の体験記録夜と霧―ドイツ強制収容所の体験記録
(1985/01)
V.E.フランクル

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(目次)
一 プロローグ
二 アウシュヴィッツ到着
三 死の蔭の谷にて
四 非情の世界に抗して
五 発疹チブスの中へ
六 運命と死のたわむれ
七 苦悩の冠
八 絶望との闘い
九 深き淵より


それでも人生にイエスと言うそれでも人生にイエスと言う
(1993/12/25)
V.E. フランクル

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(目次)
Ⅰ 生きる意味と価値
Ⅱ 病を越えて
Ⅲ 人生にイエスという


かなり有名なヴィクトル・E・フランクルの著書。
夜と霧」は、フランクルがユダヤ人強制収容所に送られた時の経験とその精神分析学的考察を書き記したもの。
単純にどのようなことがあったかだけではなく、それについて冷静な分析と考察を入れているのが最大の魅力。

そして「それでも人生にイエスと言う」の方は、そのような経験をした著者が、生きることの意味や価値について、果たしてそのようなことを語り得るのか、そしてそれはどのようなものかを彼なりに考察したもの。
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天国はまだ遠く


天国はまだ遠く [DVD]天国はまだ遠く [DVD]
(2009/05/29)
加藤ローサ/徳井義実

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社会生活に疲れ、精神的にも鬱・対人恐怖症気味となっていて自殺を決意したとある女性が田舎の町へ死ににやって来て…、と始まる物語。

なんと販売元が吉本興業のためか、主演男優の徳井さんを初め出演者の多くが吉本所属の芸人さんなど。しかし皆さん驚くほど役にはまっていて演技が良かった。作中でも、徳井さんが2006年のM-1グランプリを取ったあのボケを入れていて笑った。

天橋立で有名な宮津の自然と里山が美しく作品全体を包み込む。個人的に良かったのは、「都会or田舎」だとか「生きるor死ぬ」とかそういう単純安易な二項対立で結末を迎えるわけではなかったこと。主人公の女性が静かで穏やかな日々の中でなお葛藤しながら、最後には、正解とか間違いとかそんなことではなく、二つの生活を経験した上で、自分で考え、自分の納得のいく決意をしたというところが良かった。

普段社会で生活していては視野が狭くなり、「いつでも逃げ出せる」という自明のことが見えなくなり、知らず知らずに追い込まれて行ってしまうかもしれませんが、やはり誰にも実は逃げ道はあるし、いざとなったら「逃げるが勝ち」なのです。

少なくとも、俯瞰すれば些末で絶望する必要のないことに絶望し、命を絶つよりはマシというものでしょう。絶望したなら人生から逃げるのではなく、物理的にその場から逃げるのが先。

そして逃亡先でまたいろんなことを経験して、考えて、もう一度自分なりの結論を出せばいいと、そう思いましたね。当たり前だけれど見えづらいことを再確認させてもらえた気がします。


「寒いやろ」
「寒いですよ。冷たいし。…生きてるから」

「いつでも逃げ出せるって分かったから。でも、私は私の日常を作っていかないといけないから」


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