本のクソ虫野郎

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仕事の哲学

仕事の哲学 (ドラッカー名言集)仕事の哲学 (ドラッカー名言集)
(2003/08/01)
P・F・ドラッカー

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経営の神様と呼ばれるあまりにも有名なピーター・ドラッカーの仕事や企業の在り方に関する言葉を集めたもの。
具体的な「働くことの喜び」を知りたいと思って読むにはあまりお勧めできるものではなく、どちらかと言うと個人においての仕事や社会においての企業の在るべき姿や理念が多く語られていたと思います。
そしてそれ故に、多くの業種や企業である程度共通して有用な言葉の数々ではないかと思います。

今回は僕自身が特に気になったものを章別に抜き出して丸写ししただけのものです。

第1章 成長

○自らの成長のために最も優先すべきは卓越性の追求である。そこから充実と自信が生まれる。能力は仕事の質を変えるだけでなく人間そのものを変えるが故に重大な意味を持つ。
○能力が働く意欲の基礎になる。
○成功のカギは責任である。責任ある存在になるということは真剣に仕事に取り組むということであり、仕事にふさわしく成長する必要を認識するということである。
○自らが行うことについては満足し切らずに常により良く行おうとする意欲が必要。
○人は誇れるものを成し遂げて誇りを持つことができる。仕事が重要なとき、自らを重要と考える。


第2章 成果能力

○成果をあげることは本人にとって自己実現の前提である。
○人は自らの持つものでしか仕事ができない。そのため、果たすべき責任は、自らのために最高のものを引き出すことである。
○成果を上げる人と上げない人との差は才能ではない。基礎的な方法を身につけているかどうかの問題である。
○成果を上げる人たちに共通する点は、なすべきことを成し遂げる能力を持っていること。
○成果を上げることは一つの習慣であり、実践的な能力の積み重ねである。
○普通の人であれば実践的な能力は身につけることができる。成果をあげるには人並みの能力があれば十分。
○成果をあげるための実践的な能力は5つある。
一、何に自分の時間がとられているかを知り残されたわずかな時間を体系的に管理する
二、外部の世界に対する貢献に焦点を合わせる
三、強みを中心に据える
四、優先順位を決定し、優れた仕事が際立った成果をあげる領域に力を集中させる
五、成果をあげるよう意思決定を行う
○仕事を生産的なものにする成果=アウトプットを中心に考えなければならない。技能や知識、情報などのインプットは道具にすぎない。(まず最初にあげたい成果を考え、それに必要な知識・情報・技能を決定する)
○努力では習得できないが身につけていなければならない資質がある。真摯さである。


第3章 貢献

○成果を上げるには自らの果たすべき貢献を考えなければならない。手元の仕事から顔を上げ目標に目を向ける。→その貢献を果たすためにはいかなる自己啓発・知識・技能が必要か、いかなる強みを仕事に適用するかを考える。
○自らの貢献を行うということは可能性を追求するということである。
○目標は難しく背伸びをさせるものでなければならない。だが、可能でなければならない。不可能なことを目指すのは野心的でなくそれはただの無謀である。


第4章 強み

○何かをすることに決めたら何を期待するかを書きとめる。その後結果と照合する。これをするたびに誰もが驚かされる。こうして自らの強みが明らかになる。
○知的な傲慢を改め自らの強みを発揮する上で必要な技能と知識を身につけなければならない。
○不得意なことの改善よりも自らの強みを伸ばすことに集中し、得意なやり方で仕事せよ。


第5章 進むべき道

○選択肢を前にした若者が考えるべきは、何をしたらよいかではなく「自分を使って何をしたいか」である。
○組織が腐っているとき、自分がところを得ていないとき、成果が認められないときには辞めることが正しい選択である。出世は大した問題ではない。
○日常化した毎日が心地よくなったときこそ、違ったことを行うよう自らを駆り立てる必要がある。飽きることにも自らに許さず挑戦し続ける。


第6章 知識労働者

○組織をして自己実現と成長の機会とすることを当然のこととしなければならない。
○人生から何を得るかを問い、得られるものは自らが投じたものによることを知ったとき、人は人として成熟する。
○知識労働者はほとんどが専門家である。彼らは専門化したときに大きな成果をあげる。
○専門知識は断片でありそれだけでは不毛である。専門家のアウトプットは他の専門家のアウトプットと統合されて成果となる。
○知識あるものは理解されるよう努力する必要がある。傲慢になってはならない。
○知識労働者はすべて起業家として行動しなければならない。


第7章 起業家精神

○確実性を必要とする人は起業家に向かない。起業家には意思決定が必要であり、意思決定の本質は、不確実性にある。
○オーナー企業家に天才的なひらめきは必要ない。
○起業家は変化を当然かつ健全なものとする。変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する。これが起業家及び起業家精神の定義である。
○変化を観察しなければならない。その変化が機会かどうかを考えなければならない。本物の変化か一時の流行かを考えなければならない。見分け方は簡単である。「本物の変化とは人が行うことであり、一時の流行とは人が話すこと」である。


第8章 チームワーク

○一人ひとりの自己啓発が組織の発展にとって重要な意味を持つ。ひとが組織全体の成果水準を高める。
○自らの仕事や他との関係において貢献を重視することによって良い人間関係がもてる。こうして人間関係が生産的となる。生産的であることが、よい人間関係の唯一の定義。
○成果をあげる秘訣は、ともに働く人たちを理解し、その強み、仕事のやり方、価値観を活用することである。
○成果をあげるには人の強みを活かさなければいけない。結果を生むには、利用できる限りの強み、すなわち同僚の強み・上司の強み・自らの強みを総動員しなくてはならない。


第9章 コミュニケーション

○コミュニケーションを成立させるのは受け手である。聞くものがいなければコミュニケーションは成立しない。
○コミュニケーションは受け手の言葉を使わなければ成立しない。受け手の経験に基づいた言葉を使わなければならない。


第10章 リーダーシップ

○効果的なリーダーシップの基礎とは、組織の使命を考え抜き、それを目に見える形で明確に定義し、確立することである。
○リーダーとは目標を定め、優先順位を決め、基準を定め、それを維持する者である。
○上司たるもの部下一人ひとりの強みを可能な限り活かす責任がある。
○プロフェッショナル及び有能なリーダーに最も必要な条件は「真摯さ」である。


第11章 意思決定

○意思決定においては、決定の目的は何か、達成すべき目標は何か、満足させるべき必要条件は何かを明らかにしなければならない。
○意思決定を必要とする場面に出くわしたとき、最初から事実を探すことは好ましくない。なぜなら、すでに決めている結論を裏付ける事実を探すだけになるためだ。
○明らかに間違った結論に達している者でも、もしその結論が知的で合理的であるとするならば、彼は自分とは違ったどのような現実を見ているのかを考えなければならない。
○不要な決定を行ってはならない
○何もしないと事態が悪化するのであれば、行動しなければならない。急いで何かをしないと重要な機会消滅するのであれば、思い切って行動しなければならない。
○決定を行動に移すには、誰がこの意思決定を知らなければならないか、いかなる行動が必要か、誰が行動をとるか、その行動はいかなるものであるべきかを問わなければならない。


第12章 優先順位

○どの仕事が重要であり、どの仕事が重要でないかの決定が必要である。唯一の問題は、何がその決定をするかである。自らが決定するのか、仕事からの圧力が決定するのか。自らが決定せよ。
○優先順位の決定について最も重要なことは、分析ではなく勇気である。
○優先順位の決定にはいくつかの重要な原則がある。第一に、過去ではなく未来を選ぶ。第二に、問題ではなく機会に焦点を合わせる。第三に、横並びではなく独自性を持つ。第四に無難で容易なものではなく、変革をもたらすものを選ぶ。
○本来うまくいくべきでありながら、なぜか成果があがらないまま続けている仕事が危険である。古いものの計画的な廃棄こそ、新しいものを強力に進める唯一の方法である。
○自らが成果をあげ、組織が成果をあげることを望む者は、計画・活動・仕事を常時点検する。これは今も価値があるのかと問う。
○時間と労力と資源を集中するほど、実際にやれる仕事の数と種類が多くなる。


自己実現の重要性、そのための成果の必要性、そのための自己研鑽の必要性という、当り前の話ではありますが、改めて振り返ってみるとなかなかしっかりと出来ないこと、持てない意識を改めて言っているように思えます。

基本的なことなんだけども日々しっかりと意識して保つのが難しいからこそ労働者や企業によって差が出るのがこれらの要素なのでしょう。

以前のリスクを上手く受け入れ、愛するぐらいになることこそがアントレプレナー精神とティナ・シーリグさんもおっしゃっていましたが、こちらでも企業や意思決定における不確実性に対する態度・心持が重要であると説かれている。

そしてドラッカーが他の著書でも一貫して言っているのが、労働者も企業もそれぞれの貢献性を最重要視して仕事に当たらなければならない、そうすることで単に社会に価値をもたらすだけでなく、それが企業・個人の正のフィードバックになる、ということです。

仕事も企業も元はと言えばそれを必要とする誰かがいるから成り立つわけで、その需要に最大限応えていくのが本来の存在意義でもあるし、生き残っていく術でもあると。
そしてその組織で働くのだから、もちろん単に生活費もろもろを稼ぐためということもありましょうが、あくまで労働者は組織への、延いては社会への貢献を意識して目指さねばならぬというのは確かに最もではあります。

こういった本来の目的、それに対して払うべき努力を怠ったがために起こったモラルハザーダスな企業倒産や不信を煽る報道は数知れないと思います。(食品偽装や耐震偽装など)

特にこれからの日本の企業は正直どこも苦境に立たされることが多くなると思います。
新興経済国内の企業の競争力は人件費などの面で強く、また新興経済国は市場としての魅力もこれからもどんどんと高まっていくはずです。
そんな時に何が企業を分けるのかと言えば恐らく本書でも散々言われているような、「如何にニーズを捉え、応えていくか」だと思います。
そしてそれを今度は今まで以上に日本国外の様々な地域で上手く行う必要があるのだと考えます。

労働者も企業も改めてこの根本的な「貢献」を意識し、活動していく必要があるわけです。
そして各個人においては、その貢献や成果を以て自己実現を果たすというのが一番の目的であると言えましょう。

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