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本のクソ虫野郎

  ~気に入った本・映画の記録と雑記~
Posted by ↑野   0 comments   0 trackback

クリティカルシンキング


クリティカルシンキング (入門篇)クリティカルシンキング (入門篇)
(1996/09)
E.B.ゼックミスタJ.E.ジョンソン

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クリティカルシンキング・実践篇―あなたの思考をガイドするプラス50の原則クリティカルシンキング・実践篇―あなたの思考をガイドするプラス50の原則
(1997/09)
E.B. ゼックミスタ、J.E. ジョンソン 他

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おもしろい。とにかくおもしろい。
吸い込まれるように気づけば必死に読んでいました。



本書はクリティカルシンキングと言われる一種の思考法について書かれたもの。本書のまえがきにもある通り、普通クリティカルシンキングは「批判的思考」と略されるものの、この「批判」という字に含まれるニュアンスのように、他人に対して懐疑的になったり、事細かに文句を言うなどという類のものではない。
むしろ本当に正しいもの、信じるに足るものを見極め、自分の進むべき方向を決断し、問題を解決していくための、「生産的な思考」「筋道だった、偏りのない、合理的な思考」を目指す。

そしてまた、世にあふれるロジカルシンキングとの違いは、「心理学的知見に基づいた、日常生活の中でのものの考え方」であるという点。そのため、仕事だとか学習以外にも、我々の普段の日常生活での様々な事と密接に関係しており、万人にとって役立つ知識であると考えられます。

小さなことでは、自分に自身がないだとか、才能と努力に関する考えだとか、ついついしてしまう言い訳・責任転嫁などのもの、大きなことでは、差別・偏見、詐欺や狂信、モラルハザードなど、大小様々なことの根幹にはクリティカルシンキングの欠如があると言っても過言ではない。

本書を繰り返し読んで自らしっかり考え活用することで、正しい物の考え方の習慣を形作り(誤った思考習慣を矯正し)、自分にも他人にも価値を還元していくことさえ可能です。

まあ、そんな大げさなことを言わずとも、とにかく自分自身や普段の生活に密接に関係する内容ばかりで、読んでいてすごく面白い上にためになる。そして本書では単に知識を羅列しているわけではなく、分かりやすい具体例が頻繁に用いられていたり、章ごとに軽い練習問題のように思考訓練があって、楽しみながら理解をより一層進めることができる。

また、説明の際に「何故そう言えるのか」という根拠や、「そうとは言えない場合もあるor例外のケース」などの譲歩の情報も多々あり、しっかりと丁寧に説明が為されていて、そこも評価に値すると考えます。

読んでいると、「あなたはこんなことありませんか?」といった指摘に思わずドキッとして反省してしまうこともしばしば。しかしだからこそ面白い。

最後に目次を書いておきますので、少しでも「知りたい/そう言えば考えたこともなかった」などと思って興味を持ったのなら、是非とも買うなり借りるなりして読んでみるべきです。書いてあることをしっかりと理解して意識的に活用しようとすれば、相当に良い教養となると僕は考えています。


クリティカルシンキング(入門編)

1章 クリティカルな思考とは何か、いかに学べばよいのか
2章 ものごとの原因について考える
3章 他人の行動を説明する
4章 自分自身を省察する
5章 信念を分析する

クリティカルシンキング(実践編)

6章 自分は何をしっているかを知る
7章 問題を解決する
8章 意思決定をする
9章 良い議論と悪い議論
10章 エピローグ


自分自身の言うこと、やること、考えること、生き方を客観的に見つめて省察する。
他人の言うこと、やること、考えること、生き方を正しく考察する。
これらは人にとって真に大切で、本来ならば時間を割いて学習するのは必須のことではないでしょうか。

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